取材ノート 中嶋寿子編

中嶋さんは、石川県白山市で制作をされています。

出会った頃から、独特の質感を持ち合わせた素敵な作品を制作されていました。

石川県に移ってから、そこに繊細な仕事が加わった気がします。

彼女のいくつもあるその質感を生みだす１つ。

この作業は、乾かして砕いた土をテーブルに散らし上から粘土をかぶせ、ドンドンと、この道具で押しつけます。

ちなみに、この道具。

古道具屋さんで買ったそうで、砧（きぬた）といい、アイロンがない時代の布の皺を取る道具だそう。

そうすると、固く乾いた土が、粘土に埋め込まれます。最近は、これを型に入れ器や花器を作るそう。

ですが、これで終わりではなく、これにいくつか工程を加えてイメージの質感にしていくそうです。

こうして生まれた作品には、彼女の性格や心がそのまま浮き出ています。

是非、一度直で作品に触れてみてください。きっと目を奪われると思いますよ。