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取材ノート 松永恵梨子編


松永さんは、今年から山梨県のウィスキーで有名な白州町で染めの仕事をされています。

大学卒業後、東京の江戸小紋の染め物工場で10年仕事をされていました。

江戸小紋は、名前の通り江戸で流行った染め技法の一つです。遠くから見ると無地に見えるほど細かい模様なのが、江戸小紋の特徴です。

上の写真は、渋紙と呼ばれる型紙です。

和紙に柿渋を染み込ませて強化し、模様を専門の職人さんが彫ったものです。

どれも、とても細かく本当に人が彫っているとは信じがたいほどでした。

この型紙を布の上にあて、その上から染料を塗り染めていくそうです。私も大学で少しだけ染めをしたことがありますが、こんな細かい模様がなぜ滲まずに染められるのか、不思議で仕方ありません。

その卓越した技術を駆使し、独自の色や世界感を日々模索中という松永さん。

色の研究や他の染めの技法、また着物という日本独自の文化も勉強中だそうです。

その日々の奮闘が、作品に表れていますので、会場で是非ご覧ください。


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