取材ノート 鯨井円美編
鯨井さんは、今年の秋から茨城県に引っ越され、制作をされています。
笠間焼という焼き物で、関東でも、益子と並ぶ大きな窯業産地です。
主に、轆轤(ろくろ)技法を使い、普段使いの器を制作されています。
私が伺った時は、引っ越し直後でした。棚には、少しだけ品物がありました。
笠間の土の特徴は、粘り気が強く、キメが細かく、轆轤をひくには、適している土なのだそうです。
お名前の通り(笑)作品は、柔らかく美しいまるみと
ホッとするような温かい色合いの釉薬 土から滲み出るグラデーションが、特徴です。
元々、真面目な性格の鯨井さん。
デザインされた器のサイズや形は、かなり揃っていました。
器を作る作家には、とても重要な技術です。
毎日同じように、効率よく作るというのは、当たり前のようでいてとても難しい事なのです。
これから、本格的に寒い冬が来ます。
心温まる鯨井さんの器。
是非、会場でご覧下さい。